Les Misérables ストーリー紹介ページ
こちらはレミゼラブルを初めてご観劇される方のための、ストーリー紹介ページです。今作品はストーリー展開が非常に激しいため、ご観劇なさる前にこちらをご覧いただけると、より作品をお楽しみいただけると思います。
⚠以下のページにはレミゼラブルのストーリーが最後まで記されています。ご了承下さい。
プロローグ
時は1814年。フランスのトゥーロン徒刑場にて、ジャンバルジャンはパンを1つ盗んだ罪で19年間投獄されていた(♪囚人の歌)。仮出獄の許可を得た彼は自由を夢見て出獄するが、待っていたのは前科者は人と扱われない冷たい世界だった。
心すさんだ彼は、自分を助けてくれた司教様から金目の物を盗み、逃亡してしまう。ほどなくして彼は再び捕まり、司教様の前に引きずり出される。しかし、司教様は彼をかばい、さらには銀の燭台を渡して彼を赦したのであった(♪司教)。
バルジャンは己の過ちを悔い、改心する。彼は前科者である証を破り捨て、生まれ変わるためどこかへと走り去っていった(♪バルジャンの独白)。
第1幕
仮釈放されてから8年後、バルジャンは少しずつ市民たちの人望を集め、なんと街の市長になっていた。彼の経営する工場には社会的に立場の弱い女性が務めていたが、そのうちの1人ファンティーヌに不幸が降りかかる(♪一日の終わりに)。未婚の母であるという秘密がばれて工場を追い出されてしまった彼女は金のために髪を売り、歯を売り、最後には娼婦にまで身を落とす(♪ラブリィレイディ、夢破れて)。
絶望の中にいる彼女を見つけたバルジャンは責任を感じ、彼女を救うために行動を起こす。しかし、彼の正体に気づきつつあった警察官ジャベールの手がすぐそこまで迫りつつあった。
ある日、バルジャンは"ジャンバルジャン"が逮捕されたという知らせを耳にする。真実を知る彼は、葛藤しつつも自らこそがジャンバルジャンであることを宣言し、市長の地位を捨てて逃亡する(♪裁き)。
急ぎファンティーヌのもとへ向かい彼女の死に際の願いを聞き入れたとき、ジャベールが罪人ジャンバルジャンを捕らえるべく姿を現す(♪ファンティーヌの死、対決)。
ファンティーヌの願いに従い彼女の娘コゼットを引き取りに向かうとそこにはテナルディエ夫妻が営む宿屋で虐待を受けるコゼットの姿があった(♪幼いコゼット、宿屋の主人)。彼はテナルディエからコゼットを引き取り、彼女をひっそりと大切に育てる(♪裏切りのワルツ)。
時は流れ1832年。フランスの街では貧困に喘ぎ苦しむ乞食たち、それを助ける革命結社ABCの友の姿があった(♪乞食たち)。結社の一員マリウスは革命に夢中で、自分に恋心を抱くエポニーヌの気持ちには気づかない。そんな中、テナルディエ、バルジャン、コゼット、ジャベール、マリウス、エポニーヌが偶然同時に一か所に集まる。テナルディエは金づるを見つけた喜びを、バルジャンは逮捕される恐怖を、コゼットとマリウスは初恋を、そしてジャベールは因縁の相手を捕まえる決意を胸に抱いた(♪星よ)。
マリウスは初恋に浮足立ち、エポニーヌの気持ちも知らずに彼女へコゼットの捜索を頼む。しかし彼の属する革命結社の計画は大詰めに入ろうとしていた(♪ABCカフェ、民衆の歌)。
互いを想い合うコゼットとマリウスは、エポニーヌの助けもあって無事再会し、愛を誓いあう(♪プリュメ街、心は愛に溢れて)。エポニーヌは2人を助けるため、バルジャンに金をせびろうとするテナルディエを必死に止めるのであった(♪プリュメ街の襲撃)。喜びもつかの間、マリウスはコゼットが明日国外へと去ることを知る。
自分の境遇を呪うバルジャン、革命と恋に揺れるマリウス、離れ離れになる相手を思うコゼット、届かぬ思いに苦しむエポニーヌ、革命を目前に沸き立つアンジョルラス達、革命を頓挫させるべく動き出すジャベール、革命に乗じて一儲けたくらむテナルディエ。それぞれが明日に向けて思いをはせるのであった(♪ワンデイモア)。
第2幕
革命結社のメンバーたちはバリケードを構築し、来るべき戦闘へと準備を進めていた。マリウスを心配してバリケードに入ってきたエポニーヌに対し、マリウスはコゼットへの手紙を託す。彼女は一人寂しく手紙を届けに向かう(♪オンマイオウン)。 手紙を受け取ったバルジャンは衝撃を受けるも、コゼットの想い人を助けるため戦場に向かうのであった。
場所は再びバリケード。スパイとして偽情報を流そうとするジャベールだったが、街をよく知る子供ガブローシュにより正体を見破られ失敗する(♪再びバリケードで、ちびっこ仲間)。第一陣の戦闘にて、エポニーヌはマリウスをかばい、彼の腕の中で息を引き取る(♪恵みの雨)。
バルジャンはバリケードに潜り込むことに成功し、捕縛されていたジャベールを見逃す。戦いを終えた学生たちは束の間の休息に友情を確かめ合うのであった(♪共に飲もう)。バルジャンはマリウスの生存を神に祈る(♪彼を返して) 。
翌日。彼らのほかに立ち上がる市民はおらず、戦況は絶望的となる。学生たちはマリウスとバルジャンを残して全滅する(♪民衆の歌、第二の攻撃)。バルジャンはマリウスを救うため、下水道を急いだところ、死体を漁るテナルディエ、バルジャンを捕らえに来たジャベールに遭遇するが、なんとかマリウスを病院へ送り届けることに成功する。ジャベールは自らの信条に外れたことで自らの命を絶つ。
革命が終わっても、待っていたのは何も変わらない世界であった(♪犠牲者たち)。一人生き残ったマリウスは、仲間を思って泣き崩れる(カフェソング)。コゼットの介抱のもと少しずつ回復してきた彼に、バルジャンは自らの秘密を打ち明け、コゼットを託して姿を消す(♪バルジャンの告白)。
コゼットとマリウスの結婚式が執り行われるさなか、テナルディエは"ジャンバルジャン"が下水道で死体を担いでいたという情報を餌にマリウスを脅そうとする。真実を知ったマリウスはコゼットともに彼のいる教会へと急ぎ、テナルディエは己の生き方を高らかに神に宣言する(♪結婚式)。
教会では、バルジャンが独り神に召されようとしているところだった。彼はコゼットに真実を記した手紙を渡して息絶える。ジャンバルジャンは愛に生きた存在として天国で自由に生きるのであった。(♪エピローグ)
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